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一般的には意外と知られていない役立つ情報満載!不動産取引全般に おける最も重要な点を絞り込み、初心者にも分かり易く解説しています。 ご一読頂くと知っておくべき不動産全般に渡る基本的な知識が得られます。
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立地、環境、価格、境界、権利関係、管理、契約書、重要事項説明書
下記の各項目は、契約前に最低限チェックすべき基本的項目です。
【立地】
最寄りの駅からの徒歩による表示時間は、自分で再度確認しましょう。よくあるのは、駅からの実際の道筋を通ってかかる時間ではなく、定規で駅から物件までの直線距離を測って表示してあるものや、そもそも間違っているものが多いようです。規則では80mを1分表示で表し、端数は切り上げです。例えば、810mは徒歩11分となります。 この徒歩による時間表示が大きく実際より異なるときは、その会社及び物件事体に注意が必要でしょう。
【環境】
この調査を怠ると、取り返しのつかないことになります。
【価格】
不動産を購入しようとする場合まず同エリアで最低10物件以上は見て相場感をもちましょう。見学に行った時、マンションであれば、全住戸の坪当たりの平均単価を、営業マンに聞きましょう。
一戸建てであれば、土地・建物のそれぞれ価格を聞き、土地の坪当たり単価、建築費の単価を相対的に覚えておきましょう。
同エリアで、ある程度の数をみれば、自然と相場感が養われます。そして、駅からの距離、立地、環境、仕様等を総合的に比べましょう。まずは単価だけを比べて見ましょう。
そして、返済能力等から、総額での善し悪しを判断しましょう。
【境界】
一般の方はあまりこだわりませんが、プロはこれを厳しくチェックします。
特に謄本上の公簿面積と実測面積が異なる時は要注意です。
境界の問題(越境等)は隣地の方とこじれると、自分の所有地の面積が確定しないまま売却もできず、解決まで時間がかかるうえ、非常に面倒です。購入してから、そういった問題が判明することも多く、トラブルが絶えません。
土地等を契約する前に必ず実測図と現地を比べ、境界杭の一本一本をチェックしましょう。
その実測図も、杭の種類まで含めてしっかり明示してなくてはだめです。
また隣地の方の境界を承認する実印(印鑑証明書添付)が押してあるのがベストです。
【権利関係】
契約前に、土地建物と謄本を法務局でチェックしましょう。所有者の確認、抵当権の確認は最低必要です。
契約時に、抵当権抹消の手続きを確認しておきましょう。
また、「(仮)差押さえ」、「競売開始決定」、「短期賃借権」等が謄本に出てくるようですと、売買は要厳重注意です。
【物件・仕様】
【管理】
「マンションは管理を買え」と良く言いますが、その通りだと思います。建ってから10年後、20年後の価値が管理によって全く異なってきます。
「修繕積立金」を徴収していなかったり、異常に安い場合、「管理費」が異常に安い場合、または「修繕積立基金」を徴収していない場合、これは要注意です。
長年に渡る、管理・修繕の重要性をデベロッパーが考慮していない可能性があります。
パンフレット等で修繕・維持管理に関するしっかりした計画をうたっていない物件は避けるべきでしょう。
また管理会社の実績、規模、信用力等も確認しておきましょう。
【契約書・重要事項説明書】
契約書・重要事項説明書は、契約の当日はじめて目にして、良く読まないまま印鑑を押してしまう事が多いようです。 不動産を購入してから様々な問題に気づき、あわてて売主に苦情を言っても「重要事項説明書にちゃんと書いてあります、また読んで確認して頂いた証に捺印をもらっています。」の一言で済まされてしまいます。 裁判でも到底不利な状況となります。 この重要事項説明書を契約の事前にもらい、良く読みましょう。そして解らないことは遠慮せずに事前に質問しておきましょう。大変重要なことが書いてあるゆえ「重要事項説明書」です。よく内容を理解しておきましょう。 また、この渡された重要事項説明書があまりに簡易過ぎる時は、これも要注意です。売主、販売会社等が何も重要と思われる事項を調査していない可能性があります。
■不動産購入前には専門家による安心の「実需向け不動産調査」を
建築条件付き土地売買
請負契約の重要性、建物の仕様等詳細をチェック
現在、建築条件付きの土地が多く売り出されてます。注意点をまとめてみました。
この取引きは、最近よく行われますが、トラブルも多いようです。
これは、不動産会社(建設会社)にとって土地に利益をのせて売却できない分(土地を安く仕入れることは、競争が激しく非情に困難である中)、建物で利益を出すしかないという現状があるのです。より建築費を節約すれば、節約しただけ利益が多く出るのです。
昨今市場が悪化し、消費者にとっての買い値の上限が頭打ちとなっている現状では、売主は、できるだけ建築費を押さえ、つまり施工会社に外注するのであれば工事費を値切って(これが手抜き工事を招く原因のひとつとなっている)利益を確保するということも考えられるのです。
■不動産購入前には専門家による安心の「実需向け不動産調査」を
競売
競売物件の購入の注意点、競売に向かない人
最近は、一般の方々も競売によって不動産を取得することが増えているようです。これは競売の制度そのものが広く一般的に知られるようになったからなのでしょう。
不動産を通常の一般的価格より安く買える可能性がある競売制度には大きな魅力もありますが、当然リスクも伴います。 このリスクを充分認識の上参加すべきです。
【競売物件の安さと危険性】
競売物件の最低競売価格は通常の一般的価格より少なくとも30%以上安く設定されています。不法占有者や不法な建物が建っていれば、その分さらに大きく割り引いた価格が設定されています。よって「競売物件は安い」と一般的に言われているのです。
しかし、不法占有者が占拠していれば立ち退き交渉、または裁判による強制執行手続きを経なければなりませんし、こういった物件は一般的の方々には適しません。
競売物件のリスクが事前に予測できないのは、裁判所から与えられる登記簿謄本や調査資料等だけでは、また物件を外観から見ただけでは(通常の売買のように中を見て確認できないので)、誰か住んでいるのか、いないのか、不法占有者なのか、債務者本人であるのか、誰なのか、100%確認できないということです。
つまり、調査資料においては空室であっても何時の間にか不法な占有者が占拠していて、競売で購入した後にこの事実が分かったということも現実にあります。(鍵を勝手に取り換えて中に入り占有してしまっているなど。)もちろん不法な占有者であれば裁判所命令で強制退去させることは可能ですが、何重にも転貸されていたりすると権利関係も複雑になり、実際に退去させるまで1年以上かかることもあります。
建物付きの物件、マンション等を競売で購入する場合、こういった危険性を100%防ぐことはプロにも難しいのです。
何ら建物等が建っていない更地の競売物件であれば、不法占有の問題は比較的避けられると言えますが、こういった物件は競争率も高く、今度は適正な価格での入札であるのか(一般的な価格より安い価格なのか)判断することが重要となってきます。
また競売の場合、専門的知識をもった不動産業者を介さないで物件を購入するわけですから、その物件自体の様々な法的規制、制限、瑕疵等を自分で調査しなければなりません。
【競売物件を買うのに向かない人(法人)】
上記の様に更地を競売で買う場合は不法占有者の問題は回避できそうですが、一夜で悪意の者が不法に建築物、大型車両、重機等を置いてしまうことは物理的には可能です。更地といえども、競売物件は常に何らかのリスクが伴う可能性はあるのです。 そこで競売に参加することに向かない人(会社)を指摘させて頂きます。
■競売物件の購入前には専門家による安心の「実需向け不動産調査」を
不動産投資
請負契約の重要性、建物の仕様等詳細をチェック
低金利の現在、高利回り商品として各種金融投資商品同様に不動産に投資する方が増えているようです。 不動産投資で失敗しないための基礎的な7つのポイントをあげてみました。
【不動産投資をする上での基本的な注意点)】
■失敗しない不動産投資には購入前の「投資用不動産調査(デューデリジェンス)」を
■不動産投資についてのご相談は「面談による不動産相談・コンサルティング」を
■継続的な不動産投資の相談は「不動産投資顧問」へ
不動産の売却で注意しなければならない3つのポイント
【1.のポイント】
不動産業者さんは、出来れば売主と買主両方から手数料もらうことを目指します。特に大手不動産仲介業者はこの「両手」と呼ばれる斡旋率が高いようです。しかし、より高く売却したい売主の代理と、より安く購入したい買主の双方の代理行為を1つの業者が行うことが以前から問題になっています。裁判による原告と被告の双方の代理を同じ弁護士が行うことを民法では禁止しております。双方にとっての利害が反する中、これを公平に行うことができるでしょうか?どちらか説得しやすい方を説得し、委任者の利益より売買の成立を優先させているケースが多いということはないでしょうか。
つまり彼らが査定する価格が一般的なエンド価格以下なら、彼らの既存のお客様(購入希望者)や、どこの買取業者でも喜んで購入します。
つまり簡単に買主が見つけられ、一社で売主・買主両方から手数料をもらう=「両手」ことが可能です。
しかし、一般的なエンド価格と同じか、それ以上の価格をつけた時には、相場以上で買って頂けるお客様をもっていなければ、広く買主を探さなければならいケースが多く、他の不動産業者さん等に、買主を紹介してもらわなければなりません。
よってこの場合、売主からの手数料のみしかもらえなくなります。収入は半減します。
一等地に店を構え、多くの社員を雇う大手業者では、事業採算性上この「両手」取引き(6%の手数料収入)を増やさなければ会社を維持できないビジネスモデルになってしまっています。
【2.のポイント】
売却するのに手数料がなぜ3%なのでしょうか?証券業界でも取引き手数料は一部自由化されたことにより会社によって売買手数料に数十%以上の差が出てきています。 不動産は用途、立地や規模によって売却の手間およびコストが著しく異なるという現状がございますが、案件によりおおよそ0%から2%以下の手数料で仲介を行うことも可能なのです。
【3.のポイント】
不動産を売るにもある程度の時間と手間をかけてやっておかなければならないことがあります。
これが売主側が売却に当たってやらなければならない基本的なことですが、通常は不動産業者さんの方から指示があると思います。これをいいかげんにしておくと売却後に問題が生じる例も少なくありません。
■取引の安全をはかるには「売却コンサルティング」へ
土地の有効利用
何もしない有効利用、営業マンの仕事、借入過多は危険、誰に相談すべきか
人口減少、地域による二極化がますます進む現在、長期の賃料設定を間違ったマンション計画では、5年・10年後には破綻するケースも出てくるでしょう。
何も建てないことが、最も良い有効利用の場合があります。
何が最善か良く吟味し、できる限りのリスクをヘッジし、慎重に計画を進めていきましょう。
まずは、基本的な以下のことに留意して下さい。
自ら地元の賃貸需要を調べるために、借主として不動産業者を周って需給の状況を確かめてみて下さい。又は、土地所有者の側にたって土地所有者サイドの利益とリスクを最優先に考え事業を判断することができる第三者にアドバイスを受けられることもお勧め致します。
■土地の有効利用は「土地活用診断」を
家を建てる
建築請負契約書、基礎工事、金物、物件の引渡し、建設会社任せは危険。第三者による施工監理、建設会社の選択、工期
家を建てるあたっては、最低限以下のことを確認してから契約及び家の引き渡しを受けましょう。
【建築請負契約書】
この契約書は仕様設備等々細部に渡って詳しければ詳しいものでなければなりません。完成した家が自分の考えていたものとは異なっている時、たよりになるのは契約書です。大まかな、というか図面と数字ばかりの契約書は「手抜き」といえるでしょう。後後、言った言わないでは問題の解決になりません。細かい部材、金物等々まで指定した契約書が後から何かあった時に生きてきます。手抜きをされないためにも建築費をネゴした時は、尚更契約書で詳細にわたり取り決めておきましょう。
【基礎工事】
建物が完成してしまうと、基礎の部分の検査は難しいので、基礎工事の過程を全て写真で撮影し、その写真を引渡してもらう契約内容にしましょう。
【金物での補強】
阪神淡路大震災の時、在来工法の家が軒並み倒壊しましたが、これらは金物でしっかり補強していない家がほとんどでした。一方金物による補強をしっかりしていれば、地震が起きても倒壊の危険性が軽減されます。これも大きなポイントですので、写真の提出等を義務付けるか、自分で上棟時にでも必ず確認しましょう。
【物件の引き渡し】
建物が完成すると建設業者から完成した建物の「引渡し」を受けます。この「引渡し」(=通常、残金決済が同時に行なわれる)を受ける前のチェックが大変大事です。キズがないか、汚れていないか、欠陥はないか、契約したグレードの部材か、契約より安いものを使われてないか、等々詳細に厳しくチェックが必要です。
一般の方は、ここで、建物が完成した喜びのあまり詳しくチェックせず引渡しを受けてしまいがちですが、デベロッパー等はゼネコンからマンション等の引渡しを受ける前に社内の専門部隊十数人が数日かけて厳しくチェックし、問題個所があれば補修、修繕を要求します。
引渡しを受けた後の(残金決済した後の)修繕・補修等の要求はスムーズにはいきませんのでご注意を。
【建設会社任せは危険】
「あの会社は大手だから、上場企業だから」「あそこは知り合いの紹介だから」「あそこは地元で長くやっているから」ということで、自分を納得させ、建設会社に任せっきりでいるのはいかがなものでしょうか。建築工事費のコスト削減が激しい中、各社(下請けは尚の事)の収益は急激に落ちこんでいます。大手といえども倒産する時代です。儲けるためには「背に腹はかえられない」と考える会社があっても不思議ではありません。
そんな状況の中で「性善説」で家を建てようというのは危険ではないでしょうか?我々は、どんなに長い付き合いの一流ゼネコンでも厳しく契約や工事をチェックをします。決して任せっきりにはしません。「信用する」ことは大切なことですが、「任せっきり」にするのはよくありません。
【建築施工管理を第3者の専門家に依頼】
欠陥住宅等、手抜き工事を未然に防ぐには、皆様が専門家並みの知識を身につけて常に現場をチェックするか、または、利害関係のない第三者的な専門家に「施工管理業務」を委託するのが最善といえます。つまり信頼のおける建築設計事務所等に委託し、工事の過程を随時厳しくチェックしてもらう事ができれば理想的です。施工業者はいやがるかもしれませんが、これをいやがる理由を考えてみましょう?煩わしいからでしょうか。「施工管理を他社に頼む」ことは眼に見えないところでも彼らの仕事へスタンスが変るのではないでしょうか。これを強く拒否する建築業者さんは逆に要注意でしょう。
新たに施行管理費として余分な費用がかかる事ではありますが、考慮してみる価値は充分あります。
【建設会社の選択・工期】
賃貸事業
賃貸事業は会社経営と同じ
アパート・マンション・ビル経営は、会社経営と全く同じように知識、能力、計画性、判断力つまり総合的な経営能力が必要です。そして当然、事業の採算性を最も重要視しなければなりません。賃貸事業は、借入を起して行なうことが多いのも会社経営とよく似ています。「何を建てるか」ということは、一般の会社で言えば「何を生産するか」「どういったサービスを提供するか」ということに当たります。つまり「何を建てるか」、これは非常に大きな、会社方針を決定することなのです。
木造アパートか、プレハブ住宅か、RC造か、輸入洋風アパートか、商業店舗か・・・ビルか、それとも何も建てないのが良いのか。ここが最初の大事な経営判断です。
賃貸事業における事業計画は、売上げが賃料収入であり、経費は税金から修繕費まで様々なものがあります。この経費はほとんどが固定費であり、毎月確実に出て行くものです。よってこの売上げ(=賃料収入)を核とした事業計画が適正なものであるか、将来に渡って現実性のあるものなのか、この判断を見誤ると、事業は失敗してしまいます。
会社経営で言えば、固定費を削減できないまま売上げ予測がくるうわけですから、当然と事業としてなりたちません。
「何かを建てて貸せば次の月から賃料が自動的に入ってきて将来にわたって安心」ということは全くありません。特にこれからの時代、全国レベルでの借り手市場が一層進むでいくでしょう。そうした状況下においては、賃貸事業には慎重かつ専門的な経営者判断が必要といえるのです。